老いて死ぬことの理不尽さ

母は、89歳なので、例え死が訪れようとも、老衰死と言ってもよいだろう。

医療を尽くしても、衰弱は止めることはできない。
このまま死を迎えることについて、母本人以外は、仕方がないと考える。

しかし母の立場に自分を置き換えてみた時に、そのことの、理不尽さに改めて気づき、本当に驚く。そして、なんともいえない恐怖を感じる。

これまでは、どんな理不尽に思えることにも、それを回避する方法が、あったはずだ。

それが、全く無いことの、その、理不尽さよ。
この世の何者にもすがることのできない、その理不尽さよ。